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なも/七百
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ホウエン在住のなにかと残念なプクリン。
頭の中にあるものをほぼそのままに書き溜めておきます。
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Ep7序章

追記にてEp7-ORASside
以前だらだらメモったの貼ってるだけなので追々綺麗に書き直します。






ひみつの花畑。

ジョーイさんから自分宛だと手渡された地図の示す場所はこの場所で合ってるだろう。呼び出した人物は分からない。 初めて来る地だった為に海路を使ったのは時間がかかりすぎたかな、と苦笑しつつラグをボールに戻し、キャモと共に辺りを見渡す。

見渡す限りの広大な花畑がこの場所が小さな島だということを忘れさせるくらいだ。そんな景色の中、遠くに赤い浮遊する何かが見えた。
「ポケモン…?あれってもしかして、ラティアス?!何でこんなところに?」
驚くと同時にソウキはラティアスに向かって駆け出していた。
ラティアスもソウキに気付いたようだ。しかし、野生で遭遇してすぐ逃げられていた時のようなスピードで飛び去る様子はない、ふよふよとソウキが走ってくる方向と逆の方向に進む。

「待ってくれ!ラティアス」

呼びかけつつ追いつこうとする、視線の先に花畑の中で佇む少女の姿が見えた。
短い後ろ髪は縛り、前だけ長くおりた髪と頭の上で結った赤いリボンが風に靡いている。
「ユズハに似ている」と、彼女の容姿を見て即座に思った。ラティアスが少女に近づきこちらを促す、そしてやっとソウキに気付いたらしく、少し驚いた表情を見せてから笑顔を見せた。

「ソウキさん、ですよね?やっと今のあなたに会えた!」

「ボクを…探してた?」

ホウエン地方で天変地異を引き起こした伝説ポケモンの衝突を止め、四天王とチャンピオンにも勝ったソウキのことを知らない者は居ない。
バトルフロンティア施設で初心者トレーナーのユラにもはや強行的に弟子入り志願され、
またイッシュ地方に行ったときはルリに見初められるなど女運も強い(知られる度ユズハには機嫌を損ねられるが…)。
だからこうして自分を訪ねてくる者は珍しくないはずだが、伝説の一体、ラティアスを連れたこのトレーナーにただならぬ気を感じて身構えていた。

「ええと、違うんです!決してバトルに誘ってるんじゃなくて、いや、今のソウキさんとバトルしたい気持ちもあるんだけど…ううん…」
険しいソウキの表情に気付いた少女は身振り手振り全力で弁解する。その仕草にやっぱりどこか似てるな、と姿を重ねつつ敵意が無いことを察する。

「ところでキミ、さっきから『今のボク』って言うけど、どこかで会ったことが…?」
「えっ…そ、そうなの!わたし、あなたとユズハ…さんを探してて!ユズハさんも今この地方に居るんですか?」
「ユズハを?ユズハも居るはずだけど…」

所々発言に詰まるのが気になるが、先程まで脳裏に浮かべていた意中の人の名前まで少女の口から出されソウキも動揺していた。
「自己紹介が遅れました、わたし、ユウキって言います。ソウキさん、わたしをユズハさんのところに連れてってくれませんか?」

ソウキがポケナビで連絡を取ると、ユズハは今トクサネシティに居るそうだ。
ここからならそんなに遠くない。
ソウキはクロに、ユウキはティリアと名付けている先程のラティアスに乗り空を飛んだ。
ユズハとはすぐに合流できた。事情を聴いているからこそまたソウキが女の子を連れてる、と冗談交じりに少しむくれたのを、違うからね、と宥めてから
「そろそろ教えてくれないかな?」とソウキはユウキに尋ねた。

「いやもうどこから説明したらいいのかまだ考え付かなくて……でももういいや!言っちゃえ!」
と苦笑いしながら突然吹っ切れたのかユウキは続けた。
「実はわたし、今からちょっと先の未来から来たの、……初めまして、パパ、ママ」

「……………えっ?」


言い切ってからユウキはしまった…と言いたげに2人を眺めていた。
呼び慣れない呼称で呼ばれたことに理解が追いつかず当然のように茫然としたまま固まっている。
「未来って…?えっと、それよりわたし達が……??」

「うぅ気が重い…どうか落ち着いて聞いてね?わたしは、あなた達2人の娘なの。こっちの時代でちょっとめんどくさいことが起こってて、この時代にタイムスリップしてパパとママを探してたってこと…です…
信じてもらえないかもしれないけど、と小声で付け足してユウキは2人の顔を伺う。

言われてみれば容姿や仕草がユズハに似ているのも頷ける。活発そうな顔立ちや雰囲気はどちらかというと自分に似てるのだろうか、などと冷静に分析出来るはずもなく、ソウキは今にも腰を抜かして倒れそうになのを必死に抑えていた。


「「娘……」」


やっと捻り出した言葉がソウキとユズハ、それぞれの口から同時出たので2人はお互いに顔を見合せた。
そして目の前に立ってる少女がの存在、つまり未来の自分達のことを察して顔を真っ赤にして俯く。

その様子を嬉しそうに眺めていたユウキはからかいたい気持ちを抑えつつ、本題に入る。
今から少し先の未来、隕石衝突の話に。

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